She reads.

てすと

コラム

人間はいつか死ぬけど、その意味は今は分からぬままで

人が生まれたからには、必ずそれとセットで死が存在する。 いつかは心臓が止まり、全てを失うことを前提として僕たちは生きている。 そんな当たり前のことを受け入れることに、僕たちはすごく時間がかかる。 この命が消えていくこと、その感覚を現実として理…

季節の変化に敏感なのは加齢のシグナル

季節が変わったり、お祝い事があったり、生活していく中で起こる変化。 一度きりのものもあれば、毎年巡ってくるものもある。 静かやけど確かに進む時間の中で、自然と生まれる慣習やならわし。 夏にすること、キャンプへ行く。春にすること、あの公園へ行く…

愛を『受け取る』チカラ|キューブラー・ロスと遠藤周作

遠藤周作のエッセイで知った精神科医のキューブラーロス。 なんだか気になったので、YouTubeで彼女を取り上げたドキュメンタリー番組を見た。 現代社会で行われる延命措置や安楽死に反対し、彼女は自然死を勧める。人が死んでゆくことを、人が操作すべきでは…

言葉が取引を悪にするのか

古代の物々交換では、取引中に言葉を話すことが禁止なってた、ってのを本で読んだことがある。 「言葉」の力は特に正義を悪にする。 それを介することで、正当な取引ができんくなるのである。 そのことは、いろんな場面で感じる。 洋服屋で服選んでるときも…

疎遠になってた祖父母と会う

色々と聞かれることが多そうで、気が乗らんかったけど、結局断りきれずに祖父母と3人で寿司。 「若いもんには、寿司か肉やな」と祖父の格言ちっくなものを挟む絡みに要領よく対応しながら、駅近くの小さな寿司屋に入る。 年季の入った大将は、小さい頃に連れ…

子供の頃 憧れていたオトナ

たまーに出会う音楽を全く聴くことがない人。 そんな人もいるんやなぁ色んな人がおるんやなぁと思う。 自分が震えるほど心動かされることに、これっぽっちも何も感じん人がほとんどなわけで、それはまた逆から見たら同じことであり、世界は広いし人間は多い…

25歳は病む年齢

人は何故生まれ生きてゆくのか。人間は何故存在しているのか、本当に世界は存在するのか。 小さい頃、そんなことを考える時期があった。 なぜ空から水滴が落ちてくるのかを疑問におもって、それを何の衒いなく大人に聞いたことを覚えている。 道路脇に植えら…

楽しそうにしてるカップルもこんなもん【短編小説】

灰色の薄い雲が、空をムラなく覆っていた。雨が降るかも、と思ったけど、思い切って傘は置いていくことにした。 光沢のある黒のデッキシューズと緩めのジーンズ、黒の七分袖のシャツという服装は、昨日からなんとなく決めていた。 長い間付き合っているカッ…

子供のインターネットとの向き合い方

この春小学校に入学する甥っ子がいてますが、彼も自分のタブレットを所有してて、ちっちゃい指でスクリーンをひょいひょい動かすのが可愛いのです、すごく。 ゲームしたり、HIKAKIN見たり、自分たちオトナが熱中するのと同じように、彼もネットに夢中、んで…

曖昧な決まりごと

パブリックな場所での曖昧な決まりごと、育った環境や築く交友関係で簡単に変わってしまうような道徳。 たとえば、 セルフのカフェで、座席を注文前に確保するのはありか無しか、など本当に些細なことなんやけど、 置かれた状況によっては大掛かりな言い合い…

自転車乗ってたら鳩に激突された話

正夢の話題になることが少なくないが、いつも不思議だなぁ、と思う。 あ、これ夢で見た、と感じながらも、あれ、違うかな?となんだか確信が持てなかったりもする。 間違いなく正夢だ、と思うときもあるので、そうゆうのはやっぱり存在するのだと思う。 近頃…

17の親友を亡くしたこと、アバンティーズえいじくんのこと

YouTuberのえいじくんが亡くなった。仲良し4人組の動画が好きやったアバンティーズ。 ニュースを知った時の自分の悲しみの深さで、勝手に親近感覚えて、友達みたいな感覚になってたことを知る。 テレビタレントにはない過度な親近感が、YouTuberにはあるんや…

人間はきっと1人じゃない

溢れる情報を全て自分のものにしようと奔走するけれど、次から次へと情報は追加されて、こんなちっさな頭じゃ到底追いつかん、と思いだしてきた。 こんな小さな島国にさえ、一億人が生きてるんやから、地球規模、何十億の人がいるなんて想像するだけで頭が痛…

話すことの少ない世代

小さい頃の話をよくする。日記のようなものを書くときも、進行する現在の時間を記すんやけど、辞書で参照するみたいに、事あるごとに、あの頃は———。 お酒の席でも、決してそれが楽しい話ではなく、 その場の色と全く異なることを自覚しつつも、気がつきゃ「…

生きるのが辛いときに聞く曲。この音楽があるから生きてゆく

いろいろと大変なことがあったとしても、音楽の世界があったら生きてゆけます… 宇多田ヒカルの[花束を君に]の「楽しいことばかりだったら、愛なんて知らずに済んだのにな」って歌詞が好きだ。 しんどいことが続いて落ち込んでる時には、明るい曲より、自分…

山登り中に考えること

急に思い立って、や、なんでもいいから変化が欲しくなって、富士山に登ろうと登山用具を揃えた。のは半年以上も前の話で、結局富士山に登ることはなく時間だけが過ぎてた。 自分なりに思い切って足を踏み出そうとしたけど結局何もできんかった… と思ってたん…

冬の冷たい空気が好きな人

雨が降る日、僕はこれまで幾度となく訪れた雨の日を想う。 授業中、降り始めた雨の音が教室に響く。 同じ黒板を見つめ座る生徒たちの並びの奥に、どんよりとした灰色の空が窓に映る。 少し肌寒くなった教室で、そこに並び座る自分の体が輪郭を表す。 教室の…

インターネットに疲れてきた最近。SNS離れ。

スマートフォンにアプリをダウンロードしておけば、簡単に誰かと繋がれる。友達追加すれば、承認されましたと表示され、アイコンや投稿を確認して、繋がりを持てたような感触を確かめる。 簡単に構築された関係は、スワイプしブロックするだけで簡単に消えて…

独り言

数ヶ月前に打ち込んだ文字列読み返してると落ち着く癒される、なんでやろ。 文章は色がしっかりしているから良い、あとリズム。噺家的な感覚で、深い意味や哲学含むことはないとしても、ただ並ぶ文字たちを読み上げるリズムが好きです。「じゅげむじゅげむ~…

ユーチューバーチップス

YouTuberのカード付きポテトチップスらしい。 好きなYouTuberはいるけど、正直その人のカードが欲しいかと言われれば微妙である。 「まぁそんなものも出てくるよな〜」と受け流しながら、どこか変な気持ちになる。 ポテトチップスにカードをつけて販売する、…

ノイローゼ診断【冬の終わり型

帰り道、いつもの改札口を通る。 路線の1番端っこの駅から乗るので、止まった電車に沿ってホームをゆっくり歩きながら、一両目の車両に乗り込んだ。 運転席に1番近い席に座ったのは自分だけで、車内にも数える程しか人は座っていない。電車は静かに、時間ぴ…

社会からの疎外感 | 水のように柔軟に、水のように力強く

色んな人が頭に思い浮かんで、その一人一人に会いたいし愛おしいし。 やけれども、自分の中から溢れ出る、どうしようもないモヤモヤが、その過程全てを面倒なものとして処理しちゃう。 人と会うこと、自分の時間が削り取られることに畏怖する。これって大丈…

SNSは読書感想文みたいなもん

もうこれは確認のしようもない話やねんけど、これほどまでに現実から離れてネットや本だのの世界だけで生きているのは俺だけですか?って。 聞きたい聞きたい、みんなどれほどの時間をスマホ見てますかって。 何か調べ物をするときにGoogle使う文化は定着し…

Mr.Childrenの曲に隠されたサブリミナル効果

落ち込みに拍車かけるために、プレイリストから宇多田ヒカルを選択します。 疲れてる時は、明るい曲を聴いて元気だそう!とすると更に疲れが増す、っていう心理学者の言葉を大切にしています。 なんていうか、最近聞いてる曲が、あまり世間一般的な、オリコ…

酒の飲み方 | 酔えればいい、という言う人が好き

飲み会帰りの電車、ぼーっとした脳、心地良い揺れと流れる曲が、何故か急に書きたい欲を駆り立てる。 お酒を飲むと、 脱ぎたくて仕方なくなる人。 歌いたくなる人。 喋りが止まらんくなる人。 寝る人。 とまぁ十人十色ですが、最近の俺は、ものすごくメモア…

インターネットと一人世界

履歴から求められる俺へのおススメ記事やおススメ商品… インターネットは使うほどにパーソナライズされていくね。 一から辞書を引くことほど無駄なことはないので、これでいい、これがいい。 俺には到底理解することもできんであろう計算式で割り出されたお…

乾燥と悪夢 | 寝ている間に喉が乾燥すると悪夢を見る

空気が乾燥すると、洗濯物がすぐに乾いたり、喉が乾燥したり肌がカサついたりと、 神経質になるほどに湿度をチェックしちゃう。 湿度をチェックできるアプリってのがあったけど、そんなパーツは流石のiPhoneにも搭載されてないだろうから、 ダウンロードさせ…

ジョーブログは何故響くのか

仕事もひと段落したので、溜まってたYouTubeを丸一日かけてごっそり見た。実はかなりのヘビーYouTubeウォッチャーな俺。登録してるチャンネルは100を優に超えるという勲章もの。。。多くは英語学習と情報収集のための外国のチャンネルを登録していて、日本の…

大学生と情報商材

大学生の知人が、21万の高額商材を購入したらしい。「稼げるノウハウが学べる」いわゆる情報商材と呼ばれるもの。で、何を言っても聞かない彼、歯がゆい自分。善意でアドバイスするのだけの、彼は「理解されなくてもいい」「俺は成功する!!」とのこと。は…

お絵描きタイム

俺が絵を描く姿を見て、自分もと描き始めた甥っ子。「どうやって描くん?」「僕のんは全然違う」「下手くそやぁ」と散々嘆く。 「絵に正解なんてないんやで」と慰めるも、悔しさは収まらない様子。正解も不正解もない「自分らしい絵」なるもんを彼に見せてや…